徒然なるままに。

自分の為の!

変わらない




私が副業キャバ嬢だった時、

1番お金を使ってくれるお客様がいた。

所謂、太客。



私はその男性の事が

人として大嫌いだった。

ビジネスでなかったとしたら、

絶対に関わりたくない人種だった。



彼は女性の容姿しか見ていなかった。

とことん頭が悪い人だった。

勉強ができる、できないでは無く。

知識はあるだろうが、

人として何かが欠落していた。

今まで異性とちゃんとした恋愛をして来ていない人だった。

もちろんモテ無かっただろう。




当時、彼は55歳で、

法律関係の会社に勤めていた。

結婚歴無し、子供無しの

独身で犬と一緒に実家暮らし。

趣味はiPhoneで映画鑑賞。



彼が40代の時に母親が病気で亡くなり、

それから寂しさと虚しさを

埋めるために、頻繁にキャバクラに

通うようになった。



私は彼の指名している女性のうちの

1人になった。



私が出勤する日には必ず来た。

ラストまで居た。



ある時彼は免許無携帯、

及び飲酒運転で事故を起こし、

会社から解雇された。



それでも彼はキャバクラに通い続けた。

私の店の他にも最低2店は

通っていたと思う。



彼は新しく職を探したが、

年齢的に再就職は難しくて、

最終的に決まったのは飲食店のホール。



給料が天と地程の差になったにも関わらず、

彼は生活水準を変えなかった。

毎日外食、ほぼ毎日キャバクラ通い。

キャバ嬢へのプレゼント購入。

私服の購入。

他にも元夜の女性に金銭を貢いでいた。



彼本人は貢いでいるとは感じていなかったが、

話を聞く限り、あれは良い鴨にされてたに違いない。



彼は毎日女性とラインをしていた。

もちろん私にも毎日連絡が来た。

長ったらしい、読むとこちらまで

憂鬱になる様な内容が毎日毎日。

返信しなくても連続でメッセージを

よこしてきた。